<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 禹廟>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 禹廟>
<BookPage: 235-236>
<UsedPage: 2>
<Feature: 1>
<End Header>
<Poem>
禹廟空山裏，
秋風落日斜。
荒庭垂橘柚，
古屋畫龍蛇。
雲氣生虛壁，
江聲走白沙。
早知乘四載，
疏鑿控三巴。
<End Poem>
<Translation>
太禹の廟が人けのないさびしい山の中にたっている。秋風が吹いて夕日がかたむいている淋しさ。荒れはてた題には橘と柚の實がたわわになっている。古びた建物の壁には龍や蛇の繪がかいてある。長江にのぞむ絶壁には雲霧のようなものが湧きおこり、 遙か下の方では、水の音が白い砂の上を走って流れてゆく。昔、禹王が四種類の乘物を用いて各地を踏破し、岩石をうがって三巴の水をこちらにひいて流れを自然にし、 治水の功をあげたことは早くから知っていたが、目のあたりこの景色を見ると、その偉大さにうたれて立ちつくした。
<End Translation>
<Formatted Translation>
太禹の廟が人けのないさびしい山の中にたっている。
秋風が吹いて夕日がかたむいている淋しさ。
荒れはてた題には橘と柚の實がたわわになっている。
古びた建物の壁には龍や蛇の繪がかいてある。
長江にのぞむ絶壁には雲霧のようなものが湧きおこり、 
遙か下の方では、水の音が白い砂の上を走って流れてゆく。
昔、禹王が四種類の乘物を用いて各地を踏破し、岩石をうがって三巴の水をこちらにひいて流れを自然にし、 
治水の功をあげたことは早くから知っていたが、目のあたりこの景色を見ると、その偉大さにうたれて立ちつくした。
<End Formatted Translation>